うつ病>心の辛い症状に、言ってはいけない一言。

心の辛い症状が伴う「うつ病」。その病気を抱えている人は、とてもデリケートな状態に
あります。ですので、その人の立場に立って対応する事が最低限の基本となります。
その人が苦痛と感じている身体的症状はどんな事か、辛いと感じている感情は何なのかを
理解することです。
うつ病の人への具体的な接し方を以下にご説明します。

●励まさない。
「頑張って」などの励ましの言葉は！絶対に！禁句です。
うつ病の人は「自分はこんなに頑張っているのに」「もうこれ以上頑張れない」など、
心身が極限に追い詰められ、自信を失っている状態です。そのような時に励まされるのは
その人をさらに追い込む事になってしまいます。その人が今とてもよく頑張っている事、
今まで充分に頑張ってきた事を強調するようにしましょう。
●休ませる。
うつ病の人には、限界まで頑張りすぎてしまうという気質傾向があります。
心身の限界に達したときにはボロボロの状態になってしまいますから、そうなる前に
休息を促しましょう。ただし、単に「休みなさい」と言っても、当人に乗り越えようとする
意識が強く働くため「まだ大丈夫」と言って素直に休息をとらない場合も多々あります。
そのため、自然に休ませる環境を作ることも大切です。
●治療に専念させる。
うつ病は数日・数週間で完治する病気ではありません。その為、うつ病患者の本人にも
焦りが出やすい傾向にあります。そんな時周囲の人がリラックスできる環境を作り、
治療に専念しやすくさせる事が肝心です。時には担当医への相談も必要です。

以上がうつ病の人の視点に立った、周囲の対応の要点です。もし対応に判らない事が
あれば、担当医に相談して指示を仰ぎましょう。
身近にうつ病を抱えている人がいると、自分の心にも負荷がかかるものです。自分も辛く
なったら友人知人、専門機関に相談しましょう。早めにこまめに相談する事で心の辛さが
緩和されるものです。